社会福祉法人　萬松会

2025年をピークとする高齢化社会の到来は、高齢者に不安を抱くことのないよう、住民に最も身近なしかも出来るだけ住み慣れた地域や家庭で暮らしていけるような地域福祉が望まれています。
こうしたなかで高齢者福祉への取り組みについては、在宅福祉サービスと施設福祉サービスがきめ細かく一元的かつ計画的に提供される体制づくりを進めることが、この超高齢化社会を乗り切る手段の一つであると考えられます。

近年の核家族化・少子化などの進展に伴い、高齢化率の上昇、老人世帯の増加が急速に進行しつつあり、このような家庭環境の変化により在宅における介護力の低下傾向は、今後もさらに増大し続くものと考えられ、施設における介護サービスのニーズは急速に高まるものと予測されます。

また、介護保健制度の施行により介護サービスは大きく転換しようとしています。
個人の尊厳とプライバシーの保護を主体に施設利用者が自らサービスを選択でき、家庭的な居住環境こそが介護施設の基本方向と考えられます。
特に私たちは、平成15年度からの国の方針に従った居室を個室化し、いくつかのグループに分けて一つの家庭的生活範囲としての雰囲気の中で介護を行う、ユニットケア（生活単位＝介護単位）を基軸に、また、入居者と地域住民が交流できるスペースや、災害時に備え一時避難所としての施設づくり、更に（何時でも、どこでも、だれでも）介護を抱える家族からの相談に対応できる施設づくりに取り組んで参ります。